注文住宅で理想のマイホームを建てたいと思っても、何から始めたらよいか分からない方も多いのではないでしょうか。実際に検討を始めてから引き渡しまでに、9ヶ月〜1年ほどかかるとされており、その間にやるべきことも多くあります。
この記事では、注文住宅の流れを7つのステップに分けて解説していきます。先に流れを把握しておくことで「今、何をしたらよいか」がわかり「スムーズに家を作り進める」ことが可能となるでしょう。これからマイホームを作る予定の方は参考にしてみてください。
1. 予算検討
注文住宅は、予算を考えることから始めましょう。自己資金と住宅ローンについて考えることが大きなポイントとなります。
自己資金を考える際には、生活防衛費とのバランスを考えます。病気や災害などの不測の事態に備えられるよう、貯蓄を残すことが必要です。また、住宅ローンの借入可能額や月々の返済金額を把握すると、実際の支払いをイメージしやすいでしょう。ただし、ローンの支払い以外にも保険料や修繕費などが必要になるので、余裕をもった計画が必要です。
2. マイホームのイメージづくり
予算が決まったら、「どのような家にしたいのか」住みたい場所や間取り、外観などのイメージを考えます。家族で相談し希望条件を整理しておくことで、スムーズにプランニングを進めることが可能です。
住宅展示場や事例写真、間取り集などから具体的な暮らしをイメージし必要な要素を確認するとよいでしょう。また、「家族とつながれる」「家事が楽」「収納でスッキリ」といったコンセプトも考えることで、より暮らしやすいマイホーム作りにつながります。
3. 建築会社選び・土地探し
実際に施工してもらう建築会社選びや実際に住む土地探しは、家づくりにおいて非常に重要です。建築会社と土地を合わせて探すことで、土地と建物の予算も付けやすくなります。
3-1. 建築会社選び
建築会社の選択肢としては、「工務店」「ハウスメーカー」「デザイン事務所」の3つが挙げられます。
「工務店」は、地域密着型で細かな要望を採り入れてもらえることが多く自由度が高い点が魅力です。「ハウスメーカー」は、品質が安定している点が大きなメリットである反面、自由度が低くなります。「デザイン事務所」は、デザイン性が高く希望を形にしてもらうことが可能ですが、費用は高いものです。それぞれの特徴を踏まえ、建築会社を検討し候補を数社に絞るとよいでしょう。
3-2. 土地探し
土地探しでは、不動産情報サイトや実際に足を運ぶなど自分で探すだけでなく、不動産会社や建築会社に依頼して探してもらうことが可能です。依頼する場合には、場所や予算、広さなどの希望条件を伝え、良い土地が出た場合には連絡をもらえるようにしておくとよいでしょう。
4. 間取りプラン・見積もり・比較
ステップ3で候補となった数社の建築会社に、ステップ2で整理した希望条件を伝え、簡単な間取り図と見積書を作成してもらいます。提案された間取りや見積もりから、理想を実現できそうな建築会社を選びましょう。
比較する際には、間取りの提案力だけでなくデザイン性や耐震・断熱性能なども合わせて確認しましょう。また、見積もりを確認する際、建築会社によって記載されている項目が違うことがあるので注意が必要です。諸経費や資材のランク、アフターサービスなども確認できると見積もりの誤差を軽減できます。
5. 工事請負契約
最終決定した建築会社と工事請負契約を締結します。契約締結後は基本的に変更が出来なくなるので、希望の仕様・設備があるかなど契約前に内容をしっかりと確認しましょう。また、スケジュールや代金を支払うタイミング、キャンセルに関する規定などまで確認し、不明点がない状態にするのが望ましいでしょう。住宅ローンを利用する場合は、このタイミングで本審査となります。
5-1. 着工
プランが確定し、一通りの契約も完了すると、いよいよ新築工事が着工となります。工事に伴い、重機の出入りや騒音などが発生するため、周辺住民の方に挨拶が必要です。足を運ぶのが難しい場合は現場監督などに任せることも可能ですので相談してみるとよいでしょう。
着工前に地鎮祭、骨組み完成後に上棟式を行うこともありますが、必ずしも必要なものではありません。建築中は、可能であれば現場に赴き、進捗確認をすることや職人さんとコミュニケーションを取れるとよいでしょう。さらに、図面との違いがないかを建築中に確認できると、後のトラブルを回避できます。
6. 竣工・引き渡し
無事に竣工したら、市区町村により完了検査を受けます。建築申請通りであることが確認できると、検査済証が発行されます。そして、引渡し前に「施主検査」を行います。「図面通りに施工されているか」「傷・汚れはないか」「設備等の不具合がないか」などを確認しましょう。気になることはその場で確認し、修繕を依頼したい場合ははっきりと伝えることが必要です。修繕が完了すれば、正式な引き渡しとなります。
7. まとめ
注文住宅の流れについて、7つのステップで解説してきました。やるべきことが多く複雑に感じてしまうかもしれませんが、全体の流れを把握していれば見通しが立ちやすく、スムーズに進めていけるでしょう。手間や時間のかかる注文住宅ですが、しっかり比較、検討をして、納得のいくマイホームにしてくださいね。
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